2018-10-29から1日間の記事一覧

サミュエル・ジュイ監督『負け犬の美学(原題:SPARRING)』(2018年)

新宿で、ハリー・クレフェン監督『エンジェル、見えない恋人(原題:Mon Ange)』(2018年)を観た後に、ハシゴして観に行った。 『エンジェル』はすごく抽象的な映画で、登場人物のストーリーがほとんどない。社会からも隔絶されている。生活感というものが…

長尾龍一『リヴァイアサン』(講談社学術文庫、1994年)

著者の30年以上にわたる、ホッブズ、ケルゼン、シュミットの3人の国家論を基軸とした国家史の再構成の試みがわかりやすくまとめられた、国家論史研究の書。具体的には、国家批判の書だとされ、特に「近代主権国家による世界分断の批判」が中心主題となってい…