2018-01-01から1年間の記事一覧

高坂希太郎監督『若おかみは小学生!』2018年

講談社の青い鳥文庫から全20巻で出ている、令丈ヒロ子『若おかみは小学生!』(2003-13年)が原作。漫画も全7巻で出ていて、今年の春夏でアニメ化されたところ。 原作読んでなかったのも、アニメ見逃してたのも悔しくなった...めっちゃええの ワンカット、ワ…

サミュエル・ジュイ監督『負け犬の美学(原題:SPARRING)』(2018年)

新宿で、ハリー・クレフェン監督『エンジェル、見えない恋人(原題:Mon Ange)』(2018年)を観た後に、ハシゴして観に行った。 『エンジェル』はすごく抽象的な映画で、登場人物のストーリーがほとんどない。社会からも隔絶されている。生活感というものが…

長尾龍一『リヴァイアサン』(講談社学術文庫、1994年)

著者の30年以上にわたる、ホッブズ、ケルゼン、シュミットの3人の国家論を基軸とした国家史の再構成の試みがわかりやすくまとめられた、国家論史研究の書。具体的には、国家批判の書だとされ、特に「近代主権国家による世界分断の批判」が中心主題となってい…