マーティン・スコセッシ監督『ギャング・オブ・ニューヨーク』2001年

デカプのちょっと小汚なくて野生み溢れる感じが、たまにカッコよくも見えるときがある。キャメロン・ディアス綺麗すぎる。
アイルランド移民流入の歴史、移民が力で真の市民権・平等を勝ち取っていく過程が描かれる。アメリカ史って歴史的にも別に綺麗に語られるわけではないと思うけど、相当に悲惨な流血によってその大地が堅められているか。公民権運動やフェミニズム運動までやはり運動が先にあり、法や制度が変わっていく。
運動とは行儀のいいものではなくて、血で血を洗う凄惨なものでもある。力が正義ではないが、力なくして正義はないと、歴史は語る。スコセッシを観ているとアメリカ史を体感できる気がする。